木の良さを活かす家づくり

木の良さを活かす家づくり

九州の山で採れた木を使うこと

木のぬくもり

室内の温度調整は冷暖房機で自由に調節できます。
ところが同じ室温でも、床材が木の場合とコンクリートの場合とでは、「寒さ」や「暖かさ」の感じ方に大きな違いがあります。これには木の優れた断熱効果が関係しています。冬暖かく、夏涼しい、快適な住まいを作るには木を効果的に使うことがポイントです。室温10℃の条件で、木の床とコンクリートの床で、体の冷え方を比べました。木の床は冷えを防ぎ、疲労感も少なく過ごしやすいという結果がでました。木の断面を拡大してみると、細胞壁が作る無数の隙間があり、この隙間に空気があることで、伝わりにくいのです。

木材が持つ2つの弾力

転んだ時の衝撃の吸収や、歩き心地のよさは、
「木の弾力」に秘密があります。

もしも転んだ時、床がコンクリートや大理石の石だったら…?
かなり痛そうです。お年寄りなどは大けがをするかもしれません。木の床であれば、同じ転び方でも転んだ時の衝撃はずっと少なくなるようです。そこには木材が持つ2つの弾力に関係があります。木の床では、歩いたり飛び跳ねたりした時、脚やひざ、腰など、体にかかるショックを木材がやわらげています。衝撃吸収作用には「局部変形」と「たわみ変形」があります。
また、床の歩き心地は住環境の善し悪しの大切なポイントです。木材は、適度な摩擦感と衝撃吸収効果があり、床材に適しています。

地震に強い木の家

地震に強いのはどちら。
鉄筋コンクリート? それとも、木の家?

木造の家は鉄筋コンクリート造の家より地震に弱いと思われているようです。阪神淡路大震災では、木造住宅が甚大な被害を受けました。その後、耐震化への調査が進み、被害の多くはメンテナンスが正しくされていない、シロアリの被害、施工不良個所などの原因が多くみられました。
現段階では国をあげて95%耐震化政策が行われており、適切な設計と構造補強により木の家の安全化が進んでおり大きな地震でも簡単に壊れることはありません。

真壁構造と大壁構造

真壁構造と大壁構造

柱と梁がそのまま見える真壁構造は、木が直接空気に触れているので、木の呼吸を妨げず調湿性能を十分に発揮します。また、構造体がみえるので、将来もしそれが傷んだり反ったりしてもすぐに発見できて対処しやすいのです。大壁構造は木組の構造体を建材で覆ってしまうので、木が十分に呼吸できなくなります。そのため、建材の選び方、断熱材の選び方がとても重要になってきます。木と一緒に呼吸できるものでないと、中に湿気がこもってしまう可能性が高いのです。湿度の高い日本では、もともと真壁構造がほとんどだったのも、こうした理由によるものです。

[ 木の家の仕組み/軸組工法 ]
荷重を伝えバランスをとる
①梁(はり)
梁には床の荷重を受けて下の柱に伝えるための床梁と、屋根の荷重を受けて、それを下の柱に伝えるための小屋梁とあります。荷重の力を受けるため強度を求められ、マツなどよく使われます。
最上部にある
③棟木(むなぎ)
屋根をつくる一番高いところに位置する部材をいいます。骨組みの組み立て完了の日を上棟(棟上げ)と呼び、これは、一本一本の柱や梁などの骨組みが完成しましたというけじめの1本だから組み上がったことを示すのです。
四隅に必要な
⑤通し柱(とおしばしら)
1階と2階を貫いて通っている柱のことをいいます。建物の4隅には必ず必要な柱です。梁や胴差しとの接合部(仕口といいます)があり、凹んでかきとられているめ、4寸以上の材でなければなりません。
耐力壁の中の斜め材
②筋違い(すじかい)
筋違いは部材の中で歴史が浅く、耐力壁を作るために壁の中に入れる斜め材のことです。圧縮力には強く引張り力には弱いので金物でしっかり接合されています。
建築申請でも耐力壁の位置や量が決まっていますので、チェックを受けないと建てられません。
屋根をつくる斜め材
④垂木(たるき)
垂木は屋根をつくる下地材で、化粧垂木といって構造材を見せる天井の場合に4寸角の垂木を使ったりしますが、4寸角以上になると登り梁と呼ぶ場合もあります。下地材としての役割だけでなく屋根荷重を下に伝え、風圧力を受ける構造材として働きます。
耐力壁を作る
⑥管柱(くだばしら)
1階のみ、2階のみにある柱を管柱と呼びます。
1階では梁や胴差しにかかる力を受け、2階では小屋梁や桁にかかる力を受けて下部に伝えます。また、耐力壁をつくるときの重要な役割をもっています。
木の家の仕組み 壁をつくる下地材
⑦間柱(まばしら)
柱と柱の間の材のことを言います。これは壁をつくるための下地材で、壁の仕上がりの面に凹凸がないようにする役割です。壁の中に隠れてしまうため、壁の内部で水分をだすことのないよう、十分乾燥させた木材を使用することが大切です。
基礎に力をつなげる
⑧土台(どだい)
基礎と骨組みをつなぐ役割をしています。構造材で最も地面に近く、腐敗菌やシロアリの被害にあいやすい個所なので硬い木が使われます。ヒノキ、ヒバ、クリなどが使われ、防腐防蟻剤を注入などしていないといけません。基礎内に通す換気もされているかも必須。
構造用合板でつくる
⑨耐力壁(たいりょくへき)
一般で見かける合板と違い構造用合板は筋交いのある壁と同じ荷重を支えることができます。このような箇所では型枠板など張られることがないよう、構造用合板のマークを確認しましょう。接着剤ホルムアルデヒドなどに過敏症で心配な方にはおすすめできません。