風土に合った木材を選ぶ

宮崎の耳川流域の諸塚村の「葉枯らし」乾燥。伐採した木材を数ヶ月間その場で自然乾燥させる事で色艶や香りのよい木材になる。

九州の山で採れた木を使うこと

木造の家がほしい、自然素材で仕上げた木の家が欲しい。しかしどこに頼んだらよいのかわからない。そう相談されたことがありました。地方都市の郊外に造成された住宅展示場に行ってみると、新建材のメーカー住宅で埋め尽くされており、外観だけ見て中には入らず帰ってきたそうです。
木造で建てている家々は近隣の木材で建てているものとばかり思っていましたが、新建材や規格品といった商品コストを考えると必ずしも地域の木材や資材を使っていないことに気づかされるのです。九州の山で採れた木を使うということは、私たちが生まれた自然環境・気温で育ち、同じ水を飲んだ木が私たちの家になるということです。時には依頼主である建て主の理解も必要ではあるけれど、近くの山で家を建てるという素直な思いの家を建てる事は、可能なのです。

[自然素材の材料]
◎しらす壁   ◎柿渋   ◎蜜蝋ワックス
九州南部に位置するシラス台地のしらすを原料とし調湿に優れた塗壁材です。   柿渋の原料はタンニンを多く含む青柿。収穫した青柿は砕いて汁を搾り取る。これを発酵させ成熟して柿渋に。塗り重ねるごとに深みのある美しい色合いになります。防虫、防腐、防水効果が高い。塗りたての時に強烈なにおいを感じるが2,3週で消える。   蜜蝋ワックスは化学物質を一切使わない、安心で安全なワックスです。蜜蝋とエゴマ油のみで作られているので環境にも優しく、シックハウスや化学物質過敏症の対策・無添加製品です。蜜蝋なのでペットのいるお家に使えます。


シロアリに強い木材「宮崎スギ」

左からイエシロアリ・同職蟻・ヤマトシロアリ・同職蟻

木造の建物で不安にさせる要因の1つ白アリ。
長崎では主にヤマトシロアリとイエシロアリが生息しており、地中に巣を作り水や餌を得て生活しています。この地中から蟻道を延ばして、建物の木材類に被害をのばしているのです。木のコトひろばで使われているモデルハウスの多くはスギ特に宮崎スギを使っています。その理由のひとつに、耐蟻性に強いということです。このオビスギの心材はシロアリの被害を受けにくいため柱梁、床に使われているのです。


[宮崎スギと欧州産材とのシロアリに対する比較試験]

 


土台に最適な硬い木材「対馬ヒノキ」

硬い対馬ヒノキは、家を支える

ヒノキは木材の中でも硬い木なので、土台で多く使われています。
なかでも特に対馬ヒノキは硬く、木目が詰まっています。それは、対馬の地域に関係があり、多くのヒノキが密集した森林の中で育っているためです。それにより少ない光を探しながら育つため、ゆっくりとしか成長できず、極めて良好な条件でないと大きくなれないのです。
またその地面は岩盤で、その上で雨風に耐え育っているので強い根を持ち、硬くて強い木になるのです。